mikuniが目指すサスティナブルな街を巡る旅

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「地球時代の街づくり」を訪ねる旅

私たち、みくに産業は「サスティナブルディベロップメント」という開発理念を掲げ、持続可能な街づくりを提案しています。それは、開発された街に住まう方々が、この街に住んで良かった、と心から思っていただけるような「共に暮らす」という街づくり。人と暮らす、街と暮らす、そして地球と暮らす。環境を活かした施設の整備はもちろん、街で生まれるコミュニケーションも街づくりだと考えます。
近年、国内外における都市の再生や新たな開発において、環境に優しく永続的な暮らしを実現しようとする事例が多く見受けられます。こうした先進事例を積極的に、新たな街づくりに活かしていくためにも「地球時代の街づくり」を検証していきたいと思います。

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第2回 スウェーデンの循環型環境都市 ハマピー臨海住宅地

ストックホルム市 シティホール

<島の再生>

北欧の社会福祉国家として有名なスウェーデンは、環境国家としての取り組みも早かったことで知られています。1980年には原子力発電所の存在を問う国民投票を実施し、代替エネルギーの問題も未解決のままに、廃止する方針を決定した国になりました。当時、国の電力の50%を原子力発電に頼っていたのに、です。その後も積極的に「持続可能な社会」のモデル国を作ることで国際貢献をしていくという姿勢が貫かれている国でもあります。
そんなスウェーデンの首都、ストックホルムの郊外にハマピー臨海住宅地があります。実はここは、かつて中小の工場が立ち並ぶ、海も汚れた島だったそうです。
市の中心部にも近いことから、住宅地への転換を基本に島の再生が計画されましたが、2004年のオリンピック誘致活動と合わせて、ここをまず3000名収容の選手村にし、オリンピック後に住宅地に転換しようというプランで、ハマピーの臨海住宅計画は急速に進むことになりました。結局、2004年のオリンピック開催地はアテネに決定しましたが、この時の誘致テーマが「リサイクル」だったこともあり、それが街づくりのテーマに継承されています。
今、ハマピー臨海住宅地は水とゴミをリサイクルする環境に優しい島として再生することになりました。水もエネルギーも半分しか使わない、循環型の社会をつくるためのシステムがこの街には取り入れられているのです。

<循環型の社会をつくるためのシステム>

ハマピー臨海住宅地の大きな特徴でもある街ぐるみのリサイクルシステムをご紹介します。

ゴミ処理とリサイクル
  • 危険物、粗大ゴミ、ガラス(色付き、色なし)、新聞などの紙類、生ゴミ、ペットボトルなど、リ・ユースできるものを細かく分別。
  • ゴミを出す場所は、集合住宅の近くのボックス。ゴミを入れると収集場所に吸い込むダクトがあり、集まったところを車で収集する仕組み。紙類も、集合住宅の建物の中に指定の場所がある。
  • 可燃ゴミは燃やして熱と電気に変え、住宅地に戻す。熱は温水にして地域暖房に使う。
  • 生ゴミと下水処理施設から発酵させてバイオガスをつくり、600世帯の台所で使うガスとして使ったり、また燃やして発電し電気に変える。
電力とリサイクル
  • 火力発電所では電気をおこすだけでなく、熱を温水にして住宅に送り地域暖房にする。
  • 太陽熱温水器で、夏場利用の温水をまかなっている。
  • 太陽熱発電で共用スペースの電気をまかなっている。
その他の環境に優しい住宅地にするために行っていること
  • 石、ガラス、木などリサイクルできる建材を用い、プラスチックは使わない。
  • 車の排ガスを減らすため、LRT(路面電車)、船(ボート)など魅力的な代替トランスポートをつくる。またマイカーは12台の車を100世帯で所有、使うときは予約制。またガソリン会社が車を所有しており、利用するときに料金を支払う仕組みもある。
 
  • 買い物はインターネットでスーパーに注文すると電気自動車で届けてくれるシステムがあり、共働きの家庭には大いに喜ばれている。
  • スウェーデンではパントゥというデポジットの仕組みがある。缶、ガラス瓶、ペットボトルの80%が、この仕組みによりリ・ユースされている。例えば500ccのパントゥマークのあるビール瓶をスーパーの入り口にある箱に入れると8円分の引換券が出てくる。これをためてレジに持って行き、換金するか代金から引いてもらう。

街で暮らす様々な場面で、できるだけ環境にやさしい試みの実現には細やかな配慮と仕組みが整っていることが必要です。また何よりもそこで暮らす人々の意識として、人々への負担も当たり前として捉える生き方が浸透することも大事なように思えます。

<大里プロジェクトへの継承>

ハマピー臨海住宅地で見られたリサイクルの考え方は、例えば大里プロジェクトにおいてもゴミ分別スペースの設置や、低環境負荷材として再利用素材を使うという環境を大切にする街づくりとして活かしていきます。またかつての工場跡地が環境にやさしい街として再生をすること、その街の新たな未来を育くんでいくことは、私たちのサスティナブルディベロップメントの思想として共感するものです。私たちは門司大里の歴史や環境の魅力を活かしながら、ここに住むことを誇りに思っていただけるような施設計画を考えております。どうぞご期待ください。

近代ランドスケープデザインの先駆け
森の火葬場 Woodland Crematory
スコーグスシュルコゴーデン

ストックホルム郊外に森に囲まれた墓地がある。その名を「スコーグスシュルコゴーデン」という。ここはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教と宗派を問わず、およそ12万の人が眠る場所。
この墓地を設計したのは、北欧の建築界をリードしたグンナール・アスプルンド(1885~1940)。礼拝堂や火葬場の施設は、まるで自然景観に溶け込むようにひっそりと建てられ、それまで建築家が踏み込むことのなかった「生と死」の領域を見事表現しているといわれる。
足を踏み入れてすぐ目に入る十字架は、穏やかな緑の丘に立ち、死を連想させるものではなく、やがて訪れる死と静かに向き合えるような感覚になる。「人は死んだら森に還る」というスウェーデン人の心の思いを実現したこの建築は、1994年に世界遺産に登録された。
広い芝生、水面に揺らぐ蓮池、木立に溶け合って配置された礼拝堂などは近代ランドスケープデザインの先駆けして評価され、今なお、世界中の建築家に大きな影響を与えているのです。

 

スウェーデンの福祉施設

そして今回のスウェーデンの旅では、合わせて福祉施設の見学も行ないました。高齢者向けの福祉施設は、日本で言う老人ホーム、ナーシングホーム、ケアハウス、グループホームなどの呼び名は全て「介護付住居」と称して、一度入居すると死ぬまで住む権利があるそうです。高齢化率は約17%のスウェーデンで、2世帯住宅の割合は4%程度で、子どもが独立した後は住んでいた住居を引き払って施設に入ることが多いのだとか。
スウェーデンには生活最低保証制度があるため、全ての人が入居可能です。そんなスウェーデンの福祉施設は、周辺の住宅と開放的につながりを持ち、自然と近所とのコミュニティに解け込むランドスケープになっているのが印象的でした。個室には入居者がそれぞれくつろげる個性的な雰囲気があり、リビングや食堂も一般家庭と同じような雰囲気で清潔感やぬくもりが感じられます。高齢者のための環境づくりは、日本でも大きな課題の一つです。生と死を見つめるスコーグスシュルコゴーデンのような施設の存在と合わせて、介護施設のあり方もまた、人として心豊かに生きるための仕組みなのだろうと感じたのでした。

 

[ 旅コラム ] スウェーデンにて

今回のスウェーデンの旅は多くをストックホルムで過ごしました。この街は湖や海、そして多くの島々からなる美しい街で「北欧のベニス」とも呼ばれています。また、ご存知の方も多いでしょうがノーベル賞の授与式が行なわれるのもこの街、ストックホルム市庁舎、いわゆるシティホールで行なわれるのです。

そんなストックホルムで見かけたのは宮殿の警備につく女性兵士の姿。国柄を反映しているらしく、兵士として女性の姿を普通に見ることが出来るのにちょっと驚きです。

最後にストックホルムの食事情報を!美しい海が目の前なので、サーモンやカキ、ロブスターなどの魚介類も美味しいのですが、肉料理もオススメ。かなり美味しい街で、食べる楽しみが止まりませんでした。(笑)
写真は初めて食べたトナカイ肉のステーキです。ちょっとかたくて癖もあるような…でも、訪れる国それぞれにいろんな文化があるものだと感じました。

次回はベルリンと北イタリア、南フランス、スペイン・バルセロナを訪ねます。

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